道草しながらふと出会う様な楽しい事への感想をつづります。 大人計画、グループ魂、阿部サダヲさん、あと黒バラが多め。
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2007/01/15(月)02:01
大いなる休暇
ケン・スコット ジャン=フランソワ・プリオ レイモン・ブシャール
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海に囲まれた小さな島。漁業も廃れた貧しい島。
起死回生、工場誘致の条件は医者を定住させる事。
訪れた1人の医者をこの島に「恋させる」為に島民達は奮闘する。
以下ネタバレありです。


好きです。心にぐっと残りました。
設定が心惹かれる作品って、「で、その後どう展開させるの?」なわけですが
「医者に対する奮闘」と「それだけでは納まらない工場誘致の為の問題」
が折り込まれ展開し、飽きず見ました。

初め、医者を定住させようとする動機が、
「働きたいから」だと聞いた時はちょっと重く感じたと言うか、
彼等は結局医者をだます訳で、そういう狡さを含む奮闘の為には狡い動機の方が
見ている方には気楽に見られそうな…とも思ったのですが
そうするとラストの主人公の言葉の重みに繋がらない訳だし。

島民達の奮闘はコメディだし、笑わされるけど
重いテーマを含んでいて、その上に成り立っていて。
「生活保護を受ける事と引替に誇りを失う」とか。
この動機でこそなんだ、と見ている内に思い直しました。
真面目な人々だから真面目に嘘を努力する。
やっていることは酷いんだけど、盗聴中のヘッドホンな御夫人方の姿には笑ってしまう。

見ている間に、何度も吹き出しました。
クリケットの試合を終わった直後のように思わせて
歓喜の声をあげるシーンの、「両方優勝?」とか。
島に恋をさせるアイデアは豊富。レストランの大移動、お札を拾ったり、
度々出て来る「釣り」に引っ掛けているのもうまいですね。

結構ヒドイ範囲迄やっちゃっているのが又リアル。
そして自分達を省みて思い直す。
主人公が友人夫婦のベッドに倒れこんで友人に覆いかぶさって物思いに耽るという
シチュエーションが好き。なんか分かる。

心の動きがスムーズで不自然な流れではないのが心地よかったです。
主人公が医者の申し入れを断るのも頷けました。
最後の「クリケットを覚えるか?」「嫌だ」にもにやり。
そしてその後来る医者の答えも、良い意味で予想でき、微笑みました。
こんな大事なシーンの合間にも、はしっこの方で
「今、120人って言ったか?」「220人と言った」
って、ぽそりと笑いを挟んで来るのが凄く好きだ。

冒頭、島のあちこちで愛を育む描写に「必要か?これ」とも思ったのですが
労働して、日々自分の足で立つ暮らしがままならないと
そこ迄も届かないってことが、もう一度その描写が繰り返された
ラストのシーンでは、凄く伝わって来ました。
ああこう言う事か、この為かと。

台詞良いですよね。胸に来る台詞が凄く多かったです。
これは翻訳の方にも感謝だ。

美しい海の風景、数少ない島の人々。ラストシーンからスタッフロール迄笑顔。
この島にある意味恋をさせられ見終えました。
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