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以下ネタバレ。

キムタクは「格好良い」。
木村拓哉さんの作品を見る時に私が抱く一定の信頼感。
それは「格好良い自分を格好悪い事にはさせない」と言うプライド。
その信頼感は、映画初出演、盲目の剣士に挑戦するこの作品でも裏切られなかった。

前半の平凡な若い武士の爽やかさ、光を失ってからのやつれた姿の凄み。
「見えない」目の動き。
時代劇と言うのもあるのでしょうがあれだけ御存じの人なのに
時々違う人に見えた。
三村がこそっと妻に軽口を叩くところが好きです。


始まって暫くは自分が現代に縛られて、
非の打ち所のない出来た人(妻)って見ている分には面白味ないんだよなあ
とか
仕方ない事態に陥った人が仕方ない方向に進む話って重苦しいよなあ
とか思っていたのですが、話が進み、
世界に入って行く内に、これはこれで良いんだと思うように。
「こういう世界なんだから」その世界に魅せられればそこ迄。

こじんまりと幸せに生きて来た若い武士とその妻。
全部通してみれば歴史スペクタクルとか大きなスケールではなくて
1人の男のどうしても譲れない「武士の一分」を貫く話。
ひっそりと小さく、静かに心に染みる話だと思いました。


原作は短編だそうですが読んでみたくなりました。どう演出されたのか興味。
ラスト、視覚を失った主人公が味覚により、自分の何よりの望みが
叶ったと察する、その「食べる」行為が「毒味役」と言う設定に
繋がると言うのは上手いなあと思いました。
御飯を食べてからはもっとあっさりして語らず、短く終わっても分かるのになと
思いましたがこれは個人の好みですね。

近藤公園さんが出ていて儲け。爽やかな若武者でした。
徳平は大変だなあと見る度思った。夫婦2人と観る私の心の頼り所。
笹野高史さん、素敵でした。

EDも味があり幸せな余韻です。

映画公式サイト
http://www.ichibun.jp/

隠し剣秋風抄
藤沢 周平
416719239X


一分 TAKUYA KIMURA
木村拓哉
B000I8O8HK

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